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隠しごと
第4章 遠淫
その言葉に煽られて、指先の動きはエスカレートしてゆく。アイツにされたように、強弱をつけてそこを弄ると、今まで以上に体が熱くなる。
「ンぁ、ハァ……ッ、こんな……恥ずかし…ッ」
ぴくぴくと体を震わせて、マイクに向かってそう言うとアイツは薄ら笑った。
じわじわとせりあがる痺れを感じ、腰が動き始める。
椅子に腰掛けたままのため、反応を見せ始めた自分自身が窮屈になってきた。
でも勝手に触っていいものか、もどかしさが、じわりと俺を煽ってゆく。
『もう、先っぽ濡れてきたんちゃうの?まだ脱がさへんけど。』
電話越しだというのに、まるで全てを見透かすような言葉が。
背筋がぞくり、とするのを感じる。
言葉には出来ない何かが、俺を狂わせてゆく。
嫌だ
イヤだ
「右京……下…下ろさせて」
『まだや。そんなんも我慢できへんの?勝手に下ろしたら、今日1日触らせてやらんで。』
「だっ、て…アンッ、」
『ほら、もっとグリグリし。気持ちええやろ?指の腹で回したりつついたりしてみ』
マイク越しに、聞こえる指示の声。まるでアイツに触られているみたいに、俺の体はあの日みたいにいやらしく反応する。
「…お前、は?」
『あん?』
俺はこんなにも恥ずかしい声を出しているというのに。一人だけ余裕ぶちかましやがって。