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第4章 遠淫

｢右京…ｳｷｮ､…もっと……もっと強く、ﾝぁ！｣

思わず､そうねだっていた｡はしたない､とかそんな考えはとうの昔に消えていた｡
ひょっとしたら､アイツのメールを受けた時から､期待していたのかもしれない｡そんなことを､俺は快楽に溺れる頭の片隅でうっすらと思っていた｡

『ｸﾁｭ…ﾝ…ほら、気持ちえならもっと声出しぃ』

聞こえる右京の声のままに､自分の胸元をいじり、歓喜する声を惜しみ無く流す｡
そっと撫でるように、強くねじるように｡
そのまま､アイツにされたみたいにきつく自分の小さな膨らみを摘まみ上げた｡

ｸﾞﾘ

｢ﾝｱｯｱ！…ｳｷｮｯ、右京！｣

腰が浮いてしまうような､強い快楽が体を支配する｡あの指の動きを思い出しながら何度もそこを弄ると､簡単に登りつめそうになる｡小さく喘ぐ声が､ひっきりなしにアイツの耳に届く｡
漏れる自分の吐息が､妙に艶めかしい｡

『下、もうﾋﾞﾝﾋﾞﾝに勃ってしもたね。ほんま…淫乱』

吐息まじりに聞こえる右京の声｡
まるで､目の前にいて胸元を弄られているような気がして､より高まってしまう｡
もう胸だけでは足りない…｡