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サキュバスちゃんの純情《長編》
第4章 過日の果実

「ん……っ」
今日は美術館巡りをして、旅館に戻った。豪華な夕食を食べ、ようやく温泉に浸かっているところだ。
夜の風はまだ生温い。木々の葉の揺れる音に、私の甘い吐息が重なり、消えていく。
「あかり、好きだよ」
左肩の下あたり――ほくろのあるところを舐めながら、湯川先生は愛おしそうに言葉を零す。浴槽に座った先生の太腿の上に同じように座って、浅い結合を楽しんでいる。
「やっ、せんせ」
「あかりはここが弱いね」
ころころと乳首を指で摘まれ、捏ねられると、どうしようもない。腰が揺れ、奥からまた蜜が溢れ出してくる。
「あかりの背中にほくろを見つけたときは、もう、本当に運命だと思ったよ」
「ん、っあ」
「手放してはいけない、と思った」
先生が激しく腰を動かすから、バシャバシャと波が立つ。照明に照らされたオレンジ色の波が、浴槽から零れて落ちていく。
「あかり、イキたい」
湯川先生が立ち上がるので、私もそうする。浴槽に手をついて、後ろから先生を迎え入れる。熱く滾った杭を穿たれ、嬌声が漏れ出る。
「ああっ、あ、っん」
「あかり、愛してる」
熱い。先生の想いのせいか、温泉のせいか、のぼせてしまいそうなくらい。
「あ、せんせ、ダメっ」
右太腿を掴まれ、浴槽の縁に押し上げられる。左足が床から浮きそうになり、少し怖い。
けれど、狭い膣内の角度が変わり、いつもと違うところに先生の先端を感じる。
「せんせ、深いっ」
「深く繋がるのはイヤ?」
「やじゃ、な……ああっ」
「大丈夫だよ、あかり。おいで」
私が一気に昇り詰めてしまったことを、先生にはすぐに知られてしまう。
深く深く抽挿を繰り返されたら、イキたくなるに決まっている。

