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サキュバスちゃんの純情《長編》
第5章 恋よ来い

「あっ、あんな声、出してっ!」
喘ぎ、ましたねぇ。だいぶ。
「俺が、どれだけ……っ!」
童貞くんには刺激が強すぎたみたいです。
「……あれ? 健吾くん、我慢したの?」
「っは!?」
「いや、オナっただろ」
「なんっ!?」
健吾くんは顔を真っ赤にして私と翔吾くんを睨む。図星だったようだ。
翔吾くんと顔を見合わせると、「からかおうか」と目が笑っている。酷い兄だ。
「まぁ、別に見られても聞かれても減るもんではないから、俺としては構わないんだけど」
「いや、私は恥ずかしいから、次からやっぱりホテルに行こうよ」
「っえ!?」
「そのほうが私も気兼ねなく声が出せるし」
「うるさい人もいないし、な。じゃあ、あかり、次からホテルで」
「いやいやいやいや、俺が言いたいのは! そうじゃ、なくて……っ!」
健吾くんは真っ赤なまま、消え入りそうな声でただ一つの願望を口にした。
「風呂場でイチャイチャするのだけは、やめて、欲しい……」
下着をはけと言ったり、お風呂でするなと言ったり、結構我が儘だなぁ、健吾くんは。

