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サキュバスちゃんの純情《長編》
第5章 恋よ来い

 翔吾くんの薄く開いた唇に舌をねじ込んで、これ以上余計なことは喋らせないようにする。抱き合ったまま、腰を上下に揺らす。厚い胸板に乳首が擦れて気持ちがいい。

「んっ、ふっ、あ、やだっ」

 翔吾くんが私の腰を掴んで激しく上下に揺さぶる。スプリングのきいたマットレスも手伝い、深々と肉棒の先端が挿入り込み、私の奥に甘い痛みを与えていく。
 たまらず翔吾くんの首に抱きついて、押し寄せてくる快感にうち震える。

「やっ、あ、はげし、っ」
「あかり、もっと、声、聞かせて」

 翔吾くんの耳に唇を寄せて、耳たぶや耳の裏などをペロリと舐める。そして、望み通り、淫靡な甘い声で喘ぐ。

「ん、っふ、おく、当たって、あ」
「気持ちいい?」
「ん、きもち、い」

 気持ちいい。
 優しくしてくれるのも、激しくしてくれるのも、どちらも好き。どちらも気持ちいい。

「あかり、今日、泊まってく?」
「ダメ、明日、予定、っ」
「どんな?」
「……」

 私の一瞬の沈黙で、翔吾くんはすべてを悟る。ぎゅうと強く抱きしめて、逃げられないようにしてから――首筋に噛み付いた。

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