この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サキュバスちゃんの純情《長編》
第6章 花火と火花

「吐き気は?」
「大丈夫。酔いも醒めた……けど、あれは、酔った勢いで言ったんじゃないから」
「わかってるよ」

 セフレになりたい、だなんて、酔っていても普通は言わない。
 妹尾さんの先輩みたいに「付き合おう!」と軽く言うのが普通の酔っ払いだ。

「……髪、下ろしたの?」
「え? あぁ、浴衣も脱いじゃったしね」
「かわいかったのに」

 えーと、この人、誰? 私の知っている健吾くんじゃないんだけど!

「浴衣もかわいかった。翔吾には見せた?」
「見せてないよ。この間買ったばかりだし」
「じゃあ、俺が最初?」
「そうなる、かなぁ」

 最初、ではないけどね。セフレの中では最初かな。
 見るからに上機嫌で、雑炊をパクパク食べる健吾くん。わかりやすいのはありがたいんだけど、一ヶ月で人ってこんなに変わるもの? ツンケンしていた面影は全くない。

「会社の人と見たんだよね、花火。どうだった?」
「綺麗だったよ。誰かさんのせいで、少ししか見られなかったけど」
「……ごめん」

「誰かさん」は健吾くんではないけど、誤解させておいてもいいだろう。我ながら酷い女だ。

/581ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ