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サキュバスちゃんの純情《長編》
第6章 花火と火花

 最後に鍋を水切りカゴに置いて、ふぅと溜め息。すっかり胸を堪能しているおっぱい星人に呆れる。
 結局、彼は私が洗い物をしている間ずっと揉んでいた。

「健吾くん? ベッドに行く?」
「なんで、こんなに柔らかいんだろ?」
「……もっと柔らかい場所に挿入りたいんじゃないの?」
「……行く」

 素直でよろしい。
 タオルで手を拭いて、健吾くんの頬にキスをする。唇に、とねだられたけど、キスをしたら止められなくなるよと笑って、部屋へと誘導する。

 翔吾くんの部屋には見慣れていたけど、健吾くんの部屋は初めてだ。冷房が効いていて涼しい。
 ベッドに、机に、本棚、クローゼット。翔吾くんの部屋とそう変わらない。サッカーボールがなくて、漫画本が多いくらい。綺麗に保たれているのは、ハウスキーパーさんのおかげだろう。

「あかりさん」
「うん?」
「好き」

 ベッドに寝転んで、キスをする。温く柔らかい唇を甘く噛んで、少しずつ熱を上げていく。

「舌、挿れても大丈夫?」
「ん、欲しい」

 唇に舌をゆっくり割り入れて、健吾くんの舌を見つける。ゆっくり絡めて、舌ごと唾液を吸う。
 健吾くんはまたTシャツの中に手を入れて、胸を揉む。だいぶ気に入ったようだ。

「んっ、ふ……あ」
「あかりさん、舐めたい」
「え、でも汗臭いよ?」
「いいから」

 私の上に覆いかぶさって、Tシャツをめくり上げて、健吾くんはゆっくり胸に舌を這わせる。拙い舌使いが、もどかしい。
 頂きに吸い付かれると、下腹部が切なく疼く。

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