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サキュバスちゃんの純情《長編》
第6章 花火と火花
むにむにと胸を揉まれる感触。肩の下あたりに這う生温い感触。そして、太腿に押し付けられた、熱。
背後からセフレを抱きしめて、朝っぱらから何しているの、と胸を揉む手を軽く叩く。
「おはよう、あかりさん」
「おはよ、健吾くん……朝から元気だねぇ」
「あかりさんが無防備すぎるのが悪い」
寝ているときくらい無防備でいさせてよ、と苦笑して、健吾くんの指を噛む。「痛い」と抗議の声が上がるけど気にしない。
「挿れたいの?」
「挿れたい。けど、しんどかったら、我慢する」
我慢する、と言う割には健吾くんの硬い熱は私のおしりにぴったりくっつけられている。濡れていればいつでも挿れられそうで、少し腰を動かせば「間違い」で挿入もできてしまいそうだ。
まぁ、悪くない。昨夜から何度果てさせたか数えていない。しんどくないと言えば嘘になるけど、まぁ、悪くはない。頑張れそうだ。
「今、何時?」
「八時前」
「お腹空いた」
「じゃあ、準備するよ」
健吾くんは潔く私から離れて、ベッドから降りる。そして、落ちているトランクスをはいて、部屋の外へと向かう。
……えっと、お腹が空いたから、セックス、したかったんだけどな。
ちょっとだけ残念に思うけれど、私の食欲の満たし方を教えるわけにはいかないから、勘違いをさせたままでいいか。どうせ朝食後にセックスするだろうし。