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サキュバスちゃんの純情《長編》
第6章 花火と火花
「……いい、よ」
ソファに置いてあったクッションを私の腰の下に敷き、舐めやすいように位置の調整をして、健吾くんは微笑んだ。
「じゃあ、いただきます」
手は合わせなくてもいいんだからね、とツッコミそうになった瞬間に、一つの躊躇もなく健吾くんの熱い舌がヌルリと花弁を割った。
「っあ!」
ビクリと派手に腰が揺れてしまう。やだ、恥ずかしい。舌ってこんなに熱かったっけ? こんなにヌルヌルだったっけ?
「おいし」
美味しいわけがないのに、皆は何でそう言うのか、私にはわからない。
健吾くんはしっかりと両手で太腿を掴み、動けないようにして割れ目から溢れるばかりの蜜を舐め取る。
蜜口に浅く舌を挿れられたときは、声が大きく出てしまった。
やだ、ダメ、恥ずかしい。
くちゅくちゅと音が響き、恥ずかしい。もう一つあったクッションを取り、声が出ないように、健吾くんを直視しないように、ぎゅうと抱きしめる。
「っああ!」
くぐもった悲鳴は、肉芽に舌が触れたときに発せられた。腰もだいぶはしたなく揺れた。
気づかないで欲しかったのに、健吾くんにはそれが何なのか、どうしてなのかすぐに理解できたらしい。
「クリトリス、好きなんだ?」
プクリと腫れているであろう肉芽を舌先でつつくと、ビクビク震えてしまう私の痴態を目にして、きっと健吾くんはニヤリと笑ったに違いない。
絶対に笑っている。