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サキュバスちゃんの純情《長編》
第6章 花火と火花

「やっ、ダメっ」
「ダメ、じゃないよな? 気持ちいいんだよな? 一気に溢れてきたよ?」

 ダメ、イキたい――。
 腰がはしたなく揺れ、強い快感をねだる。もっと、欲しい。もっと、強く。もっと。

「あぁ、っけんご、く――」
「いいよ。来て」

 舌が肉芽を舐め上げ、指が何度も気持ちいいところを往復する。恥ずかしいのに、昂ぶったものは止められない。

「っあ!」

 ビクン、と中が震えた。膣壁が健吾くんの指を締め上げ、収縮する。
 私が達した直後から健吾くんはピタリと動きを止め、膣内の様子を確かめている。どうやら、オーガズムがどういうものか理解してもらえたようだ。

 何度も収縮を繰り返しながら、ゆっくり体が弛緩していく。荒い息を吐き出しながら、混濁した意識の中で、腰の下のクッションが抜き取られた気配に気づく。

「あかり、いい?」

 何が、なんて問う必要はない。いつの間にか指は抜かれ、代わりに熱くて硬くて太いものが膣口に宛てがわれている。

 いいよ、健吾くん。おいで。

「優しくできなかったら、ごめん」
「ん、いいよ」
「もう、我慢できない。あかり」
「健吾、おいで」

 その言葉を合図に、滾った肉棒が遠慮することなく、絶頂を迎えたばかりの隘路を割った。

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