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サキュバスちゃんの純情《長編》
第1章 情事と事情

 膣内で肉棒が少しずつ小さくなっていく。たくさん出したから、すぐには回復しないだろう。まぁ、それでもいつの間にか硬くなるのが、若さというやつだ。ステキだ。

「ワンピース、汚れた?」
「んー、大丈夫、かな。ショーツはダメっぽいけど」

 精液は搾り取ったので外に溢れたりはしないけれど、ショーツは私の体液がついて酷いことになっているはずだ。早く脱ぎたい。

「買ってこようか?」
「コンビニのやつで十分だから、帰りに買っていくよ」
「……ノーパンで?」
「ノーパンで」

 翔吾くんは一瞬目を見開いて、笑った。

「俺、あかりのそういうとこ好き」
「ありがと?」

 昔はコンビニのショーツなんてなかった。そもそもショーツなんて便利なものなかった。いい時代だと思う。体液で衣服が汚れない、いい時代だ。

「まだいられるでしょ? 買ってくるよ。プレゼントさせて」
「いや、ほんと、ノーパンで」

 ちゅ、と頬に軽くキスをして、翔吾くんは意地悪く微笑んだ。

「そのワンピース、他の男からのプレゼントでしょ。だったら、俺からのも受け取ってくれるよね?」

 しまった。翔吾くんは結構なヤキモチ焼きだってこと、忘れてた。
 すぐに「私が買ったの」と言えるほど私は服にお金は使わないし、ブランドにだって無頓着だ。翔吾くんはよく知っている。私が買うわけがないワンピースだと、最初から知っていたのだ。

「……高くないやつで」
「かわいいの、買ってきてあげる」

 翔吾くんの満面の笑みに、私は両手を挙げて降参するしかなかった。

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