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サキュバスちゃんの純情《長編》
第7章 傷にキス
「っひあ」
「締めないで。出ちゃうよ」
「やだっ」
「それとも、そんなに僕のが欲しい?」
欲しくない。だって、健吾くんに満たしてもらっている。ケントくんが出さなくても、私は飢えたりしない。
頭を振って、拒否をする。イヤだ、と拒絶をする。
「泣かないで、あかりちゃん」
嗚咽を繰り返す私に、それはそれは優しい声が落ちてくる。
「僕は意地悪をしたいわけじゃないんだ」
意地悪?
そんな優しいものじゃないでしょう?
嫌がる女の両手の自由を奪って、犯しておいて、これが「意地悪」ですむわけがない。
同意の上でのセックスでないのなら、これは――強姦だ。
「ケントくん、本当に、やめて」
「セックスを? 孕ませるのを?」
「どっちも」
思いの外、冷たい声で拒絶してしまった。ふぅ、と深い溜め息が背後から聞こえる。
「怒ってる?」
「かなり」
「泣かれるのも怒られるのもイヤだな」
「だったら……!」
ぐっと腰が深くまで進められて、亀頭が子宮口を抉る。強い痛みに、悲鳴が上がる。
「いっ……!」
「プレイとして楽しんでよ、あかりちゃん」
「なに、を」
「この状況を。騙して悪いとは思うけど、僕たちには繁殖能力はないんだ」
……は?