この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サキュバスちゃんの純情《長編》
第7章 傷にキス

「僕も追えなかった」

 ケントくんの指が私の手に触れる。
 冷たいのか、熱いのか、わからない。

「追いたかったけど……何でだろうね。お腹が空いたからかな? 次の週には、他の女の子を抱いてた」
「そういう、種族なんだよ」
「そう、納得させるしか、ないよね」

 指が、絡まる。絡め取られる。
 視線が絡む。想いが交錯する。

 そう。そういう種族なんだ、私たちは。

「あかりちゃん、ごめん。我慢できない。もっと触れたい」
「ケン――」

 引き寄せられ、床に押し倒され、その次の瞬間には、唇が、舌がお互いを求め合う。
 床に落ちていた両手を、ケントくんの首の後ろに伸ばして、抱き寄せる。

「あかり、っ」

 許したわけじゃない。信じているわけじゃない。
 でも、彼のこの傷口は、私でないと治せない。それだけはわかる。

 今から、空腹を満たすための交わりではなくて、傷を舐め合うためだけのセックスを、始めよう――。

/581ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ