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サキュバスちゃんの純情《長編》
第7章 傷にキス

「っ、ふ、あ……っ」

 挿入されたまま唇と舌で乳首をいじめられるのが、好き。
 そして、唾液まみれの乳首を指で捏ねられながらキスをし合うのも、好き。

 ゆっくり穏やかに、お互いを徐々に高めるように、抑えられた抽挿が気持ちいい。汗ばんだ背中を撫で、腰を抱くと、ケントくんがぐっと深くまで挿れてくれる。

「っあぁ!」
「煽らないで、あかりちゃん。我慢できなくなる」

 手錠はない。やっぱり、裸で抱き合うのが一番気持ちいい。
 ケントくんの裸は白い。白人だからか、全体的に色素が薄い。鍛えてはいるのだろう、余計な肉はあまりついていない。

 カーテンの向こう、空が白んでくる。朝だ。カーペットの上からそれを見て、結局、今週末はセックスばかりだったと自嘲する。

「あかりちゃん、僕を見て」
「っ、あ、ん」
「今は僕のことだけ考えて」

 少しずつ律動が速くなる。ケントくんの息が荒くなり、顔をしかめることが多くなる。
 我慢、しているようだ。

「あかり、ちゃん、お腹いっぱい?」
「だいじょぶ。中でイキたいでしょ?」
「うん……奥に出して、いい?」

 ケントくんをぎゅうと抱きしめ、キスの合間に答える。

「いいよ、おいで、っ」

 深く深く何度も最奥を目指す肉棒に、襞が擦れて気持ちいい。愛液の量をケントくんが調整してくれているのか、濡れすぎることもない。
 お互いの唾液を求めながら、さらに体液が混ざり合う瞬間を待つ。

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