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サキュバスちゃんの純情《長編》
第8章 兄弟の提携
「やっ、あ!」
お尻にキスをしながら、翔吾くんの指が太腿を這う。その先の茂みに目標が設定されているのは明らかだ。そして、その中にある蜜の溢れる場所が、到達点であることも。
健吾くんは乳房を下から持ち上げるようにしてやわやわと揉む。硬く勃ち上がった先端には触れず、その輪郭の部分に指を添わせるだけ。
彼の唾液を嚥下しながら、爪先を舐っている翔吾くんの舌の柔らかく温い感触に体が震える。
「仰向けに」
一言で、私の体は回転させられる。息の合った連携プレイ。さすが双子。
翔吾くんは爪先からまた太腿へと向かうように舌を滑らせ、健吾くんはキスをしたままやわやわと胸を揉む。
私は、二人から与えられる快楽に震えながら、その先、を想像する。
恐怖か、期待か、わからない。
決定的な快楽が与えられていない今なら、何とか止めることができるのではないか。二人を止めて、「やっぱり一人ずつに」と提案することだって、可能なはずだ。
足を折り曲げ、太腿に吸い付いて痕を残していた翔吾くんがふと口を開く。
「あかり」
健吾くんの唇が離れ、唾液が糸を引いてふつりと切れる。名残惜しそうに私を見下ろす健吾くんを見つめたあと、私の秘部の向こうで困ったような表情を浮かべている翔吾くんを見つめる。
「イヤなら、しないよ」
それは、翔吾くんらしい、優しい言葉だった。
「でも、俺たちは――したい」
最後まで、三人で、セックスを。そういうことだ。
「健吾くん、も?」
見上げると、健吾くんは微笑んでいた。それは、とても、優しい顔で。