この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白

「桜井翔吾と健吾は俺のはとこ、だよ」

 荒木さんの笑顔。
 あの、ちょっと、理解が追いつかないのですが。

「軽井沢で、新幹線に乗ってきたよね、翔吾と」

 サァ、と血の気が引く。
 見られて、いた? 手を繋いでホームで待っていたあの姿を、見られていた?

「月野さんが翔吾と付き合っていたなんて、知らなかったよ。世間は本当に狭いね」

 佐々木先輩、ごめんなさい。
 私、告白できなくなってしまいました。日向さんと同じ土俵にすら立てませんでした。
 明日にでも、結果をお伝えすることができそうです。
 見事に玉砕です、と。

「翔吾とは結婚するの? 良いやつだよね、あいつ」

 笑顔で聞いてくる荒木さんに、私は曖昧な笑みを浮かべるしかできない。既に荒木さんのスマートフォンの画面は真っ暗。私の気持ちも真っ暗だ。
 誤解です、とも言えない関係になってしまったのだ。翔吾くんとは。
 どうしようもない。こんな状況で「あなたのことも好きです」なんて言えない。

 本当に……どうしようもないよ……。

/581ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ