この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白

「あのね、相馬さん。それ、いらない」
「ええー! せっかくあかりのために見繕ってきたのに! 職質されたらヤバイからスーツのまま持ってきたのに!」
「……気持ちだけもらっておきます」

 それにしても、相馬さんが結婚かぁ。何だか、一番現実味がないと言うか、何と言うか。

「良かったね、結婚できて」
「んー、リョーコちゃんの元旦那に感謝かな」
「仲を取り持ってくれたの?」
「あ、殴られて怪我したの、俺。だから、会えなかったんだよね。ごめんね。リョーコちゃんも殴られちゃったんだけど、被害届も出せたし、結果的にリョーコちゃんと仲良くなれたから、元旦那のおかげかなって」

 ……なんか、どこかで聞いたような話だなぁ。うん、似たような話をどこかで聞いた。

「相馬さん、リョーコさんは息子さんがいるんだよね?」
「そう、二歳の。ちょーかわいいよ。俺のことリョーちゃんって呼ぶんだよ。早く父ちゃんって呼んでもらいたいよね」
「リョーコさんの実家は製造業?」
「うん。静岡の企業の孫請け会社だよ」
「リョーコさんは、風俗嬢、なんだよね?」
「そそ。デリヘル嬢。でも、昼は普通に仕事してるよ。週末に時間があるときだけ、嬢をしているんじゃないかな」
「リョーコ、って、源氏名だよね?」
「うん、本名は違うよ」

 いや、もう、よほどのことでは驚かない私だけど、こればかりは言わせて欲しい。

 嘘でしょ?

 先輩、お金が必要だからって、夜の仕事もしていたんですか? いや、お金が必要だっていう気持ちはよくわかりますよ? 私も最初はそうでしたから。
 でも、やっぱり、信じられない。

 嘘、ですよね?

/581ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ