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サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白

 前菜とデザートがビュッフェ形式になっているレストランは、荒木さんが喜ぶほどにデザートが豊富で、美味しそうだった。ケースの中のケーキを見ながら、ご飯はあまり食べすぎないでおこうと決意するくらいには。
 プレートにサラダや魚のマリネなどを載せて席に戻ると、前菜を上機嫌で見下ろしている荒木さんの姿が目に入る。

「先に食べてくださいよ」
「一緒に食べようよ」

 荒木さんの笑顔に、苦笑する。そして、二人で「いただきます」とフォークを取った。

 アパートの最寄り駅の近くにこんな店があったなんて、知らなかった。駅の裏手側におしゃれな店がたくさんあるのは知っていたけれど、一人でもセフレさんとも行ったことがない。誰かを誘って行くのもいいかもしれない。

「生パスタはもっちりしていていいんだけど、俺は乾麺のほうが好きなんだ。ここは種類が選べるから気に入ってて」

 キノコとベーコンのトマトソーススパゲティをシェアしながら、「私はどちらも好きですよ」と無難に応じておく。
 実際、そうだ。家で作るのは圧倒的に乾麺からのほうが多いから、外食するときくらいは別の種類のものを食べてもいいかなと考えるくらいのこだわりのなさだ。

「荒木さんはイタリアン好きなんですね」
「デザートの種類がたくさんあるからね。和食や中華だと、数が限られちゃうから」

 なるほど。何を食べるにも甘いものが基準だということか。清々しいくらいに甘党なわけだ。

「でも、洋菓子だけじゃなくて、和菓子も好きだよ。大福とかわらび餅とか」
「荒木さんは甘いものが好きなんですね」
「辛いものも好きだし、食べられるけど、やっぱり甘いもののほうが好きかな」

 デザートのプレートに全種類のケーキを載せて、荒木さんは笑う。
 東京タワーの近くのケーキバイキングに誘ったら、やっぱり喜んだだろうなと思う。
 水森さんと出会ったホテルのケーキバイキング、また行ってみたい。水森さんに邪魔されてちゃんと食べられなかったから。


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