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サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白
セフレさんと別れるときはいつもそうだ。多少は寂しい。体だけの関係だとしても、情はあるわけだから、やっぱり、寂しいよ。
「思う。ケントくんがいなくなったら、やっぱり寂しいって思うよ」
「ん、ありがと、あかりちゃん」
どれだけ酷いことをされても、そう思うんじゃないかな。たぶん。
「じゃあ、僕がスウェーデンに帰るとき、一緒に連れてってもいい?」
「それはお断りいたします」
「即答!?」
食事に困らない相手がそばにいるのは心強いけど、国境をまたぐほど食料に困っているわけではない。必要のない選択だ。
「日本から出てどこかで永住することは考えていないよ」
「残念。絶対過ごしやすいのに」
「誘ってくれてありがとうね。日本にいる間は、体を提供してあげるから」
色素の薄い髪を撫で、唇を受け入れる。甘く蕩けるようなキスをしながら、太腿に押し付けられた熱が少しずつ怒張してくる気配を感じる。
ズルリとショーツを脱がされ、お互いTシャツ一枚だけの状態になる。亀頭がヌルと割れ目を這う。濡れている、ようだ。
「あかりちゃんの体、好きにしていい?」
「痛いのとか、無理やりはダメだよ?」
「んー……」
いやいやいや、そこは頷いてよ。痛いのとか無理やりは許可できません! ケントくんは前科があるんだから、気をつけてもらわないと!
「ね、あかりちゃん」
「ん?」
「コレ、使っていい?」
ガサリ、どこかで音がした。紙の音。紙袋の、音?