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サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白
「コレ使ったら、どうなるの?」
ケントくんの手に握られていたのは、既に開封された――極太くん。黒光りする憎いやつ。相馬さんの置き土産だ。
……何で、ケントくんがそれを!?
「やだ! ちょっと、それは!」
「何であかりちゃんが持ってるの? コレ、精液出ないよ?」
「わかってるよ! それは貰い物だけど、処分しようと――んんんっ」
取り上げようとしたけれど、リーチの差に愕然とする。ケントくんの指の先には全然届かない。うるさいとばかりにキスまでされて、私の腕が空を切る。
「ローション使わなくても挿入るよね? ローション使うと、愛液がうまく吸収できなくなるから苦手なんだよね」
「や、やだ、ダメ!」
「何が? バイブ使うのダメなの? そんなに僕のがいいの?」
偽物と本物なら、本物のほうが好きだけど、今はそんなことを素直に答えている場合ではない。
「大丈夫。ぐずぐずに蕩けたところで、僕のを挿れてあげるから。たくさん濡らしてね」
全然、大丈夫じゃない!
左手で器用に私の腕を押さえつけて、悪魔は微笑んだ。
「じゃ、あかりちゃん、気持ち良くなろうか」
冷たいシリコンの先端が蜜をすくうように割れ目を往復し、膣口に宛てがわれると同時に――電池のスイッチがオンになった。