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サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白
「かわいい、あかり。結婚しよう?」
「籍、入れな……っ、あぁんっ」
「籍は入れない? 事実婚? いいよ。あかりがそばにいてくれるなら」
ヌルヌルになった親指で腫れた肉芽に触れられ、一気に快楽が高まる。
「ここに引っ越しておいで、あかり。狭いなら、別の場所に引っ越してもいいから」
「で、でも、っん」
「もう一人はまだ『彼氏』なんでしょ? じゃあ、夫と住むのは当然だよね」
夫、という響き。
懐かしくて涙が出そうになる。
また誰かをそういうふうに呼んでもいいのなら、なんて幸せなことか。
「一緒に暮らそう、あかり」
「せん、せ……ぇっ」
「ん、おいで」
目を閉じて、唇を噛み締めて、先生に抱きついて、甘い快楽を享受する。先生の指を強く締め上げて、果てる。
こんなに気持ち良くて幸せに満ちた絶頂は久しぶり。涙が溢れる。
びくびくと体を揺らす私を組み敷いて、先生は微笑みながらキスをしてくれる。
「愛してるよ、あかり」
抜かれた指の代わり、膝の後ろを持ち上げられて宛てがわれた肉杭は熱く、花弁をたどるだけで中がひくついているのがわかる。
挿れて、先生。それを早く挿れて。
「あぁ、望……っ、早く」
「答え、聞いていないからね、まだ」
「っ、いじわるっ」
少し体を動かして亀頭を飲み込もうとすると、腰を引いて逃げられる。先生は意地悪だ。奥まで欲しくてたまらないのに、酷い。