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サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白

「……抜いたでしょ?」

 唇を重ね、舌を絡め、その合間に尋ねると、湯川先生はふいっと視線をずらした。

「望、シャワーしながら、抜いたでしょ」
「……ま、溜まっていて暴発しそうだったし。好きな人が隣で寝ていたら、そうなるよね。仕方ない」

 そのあたりは、自分が早漏だと理解している先生らしい判断だと思う。私を一回イカせている間に暴発することは、今までにも何度かあった。
 ……でも、別にいいのに。我慢ができなくて粗相をしてしまう先生の悔しそうな顔、好きなのに。挿入してすぐイッてしまっても、構わないのに。

「でも、無理。動いたらすぐ出そう」
「いいよ、奥に出して」
「……何回か、出してもいい?」
「うん。お願い。いっぱいちょうだい」

 どれだけ出しても、受け止めてあげる。先生を奥で感じていたいの。長く感じていたいの。

「あかり」
「望」

 ゆっくり穏やかな抽挿でさえ、湯川先生にとっては瀬戸際の行為だ。苦しげに顔を歪めて我慢しなくてもいいのに。

「望、来て」
「あ、ダメ、あかり、それ」

 足を先生の腰に巻きつけて、絶頂を誘う。体を揺らされ、乳房が揺れる。擦れる肌の感触さえ気持ちいい。舌を吸い、深いところへ誘導しながら、その瞬間を待つ。

「っあ、あかり、イク……っ!」

 唇の間から零れた言葉通り、奥で精液が広がっていく。湯川先生は体を震わせながら、何度も何度も奥に出してくれる。
 ……一度出しているはずなのに、この量。どれだけ溜めていたの。

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