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サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白

「いいよ、来て。でも、明日もあるんだから、ね?」
「……幸せすぎる」

 顔が綻ぶ湯川先生を見上げて、私も笑う。
 先生の、その顔を見たかった。ずっと。別れ際に寂しげな表情を強いてきた私が、今さら、だと思うけど。
 硬いままの陰茎を抜いて、四つん這いになって軽くお尻を上げる。そして、先生の肉棒に花弁を押し付けて、誘う。

「望、奥まで来て」

 好きな人の肉杭で奥まで穿たれる悦び。精液を出してもらえる悦び。
 抱き合って、キスをして、セックスをして、それで終わりの関係じゃなくて。もっと求めてもいいんだと思える関係。

「あかり……っ!」

 快楽を享受し、分け合える関係。なんて、素敵な、幸せな、関係なんだろう。

「望、奥、当たって、っあ、ぁ」

 ……叡心先生、私、先生以外の人と幸せになってもいいですか?

「あかり、好きだよ。愛してる」

 こんなに愛の言葉を降らせてもらって、私は、なんて幸せなんだと、今になってようやくわかりました。

「のぞ、っ、あぁん、っや、ふかっ」
「痛い? 大丈夫? ごめん、気持ち良すぎて止まらない」

 先生、叡心先生……お願い、許して。

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