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サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白

「あかり、ダメ、まだ締めないで」
「ちがっ、あ、ダメ」

 先生以外の人を求めてしまう私を、許して。

「あかりもイキそう、だね?」
「んっ、イク、ダメっ」

 先生のことは深く愛しているけれど。愛していたけれど。愛されていたのもわかっているけれど。

「俺も。一緒に」
「あっ、あ、ん、のぞ、むっ」

 二番目の人も、愛してあげたい。愛されたい。

「あかり、イク……っ、あ!」
「わた、し、も、っあぁぁ」

 気持ち良く、なりたいの。
 体も、心も。

「……好きだよ、あかり」
「望、好き」

 だから、ごめんなさい。
 浅はかなことを願って、ごめんなさい。

 私は、生きて、幸せになりたい、です。

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