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サキュバスちゃんの純情《長編》
第11章 幸福な降伏

「翔吾はあかりとは家で会うの?」
「んー、ラブホのほうが多かったかな。弟がセフレに加わってからは、部屋で会うほうが多いかも」
「……弟、も、加わる、のか?」
湯川先生、動揺しすぎ。
翔吾くんも、意地悪しすぎ。
私は、ほんと、今すぐ帰りたいです。この会話は、朝にしてはハードすぎます。
「三人では一回しかしたことないよ」
「……あるのか……」
「あかりの負担が大きいから、連日連夜ってわけにはいかないけど」
「あの、お二人さん、まだ朝ですけど」
朝だし、お酒も飲んでいないし、周りに人がいるんだし、話題を選んでください。お願いします。
「うん、朝だね。今朝は望さんとしなかったの?」
「んぐ」
「……今朝は、ってことは」
私と湯川先生は同時に真っ赤になる。
いたたまれない。朝から本当にいたたまれない。
「昨夜のことは知っているよ。望さんもそうでしょ? 俺としていたの、わかっていたでしょ?」
「……まぁ、うん、そう、なるね」
「そういうのにも、慣れて、耐えなきゃいけないんだから、別に隠すことじゃないよ。ある意味健全な関係じゃん」
十分、不健全だと思いますが!
「今朝二人がしていたら、俺も加わりたかったけど」
翔吾くん、やめて! 話題が不健全すぎるよ! ほら、湯川先生、黙っちゃった!

