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第1章 【Case1】加藤 瑞姫 4歳

女の子は、スコティッシュという種類の猫をずっと見ている。

「瑞姫ちゃん、こんにちは！」

女の子は、一瞬ビクッとして、俺を見上げた。

「瑞姫ちゃん、だよね？」

コクンッ…

しゃがんで、目線を女の子に合わせた。

¨クリッとした目だ。ますます美園ちゃんに似てる。¨

「お嬢ちゃん、猫、好き？」
「うんっ！！でも、おうちじゃ飼えない。」
「どうして？」
「りあんがいるから…」

¨赤ちゃんか？¨

「妹？」

コクンッ…

「ママのお買い物終わるまでさ、おじさんちで遊ぶ？猫、いるよ？」
「行く！！でも、ママに聞かないと…」
「おじさんが、後でママにお電話しとくよ。」
「じゃぁ、行くー！」

手を繋いで、デパートを出る。