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第1章 剛の「剛　ing　舞依」　イブ

生ゴミとドブの臭いがする細い路地は
表通りとの中間に少しの広場があり
そこに降りるビルの外階段へは
誰かがたむろしているのだ
…
案の定
10人程が溜まってやがる
内海はそこへツカツカ歩み寄って
誰か一人に向かって話し掛けているようだ
…
あーあー
案の定5､6人に囲まれてら…
それでも怯まずに囲んでる奴らにも説教
…
女としては長身な上
ハイヒールを履いているので高さは負けてなく
左右に分けた前髪の間に
細くかっきりとした眉を寄せて
ネコに似た目を釣り上げている
…