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剛 to 舞依
第6章 東博士の見解

キィ
見た目重たそうな鉄の扉は意外と軽く開いたが
エントランスは薄暗くヒビだらけのタイル敷の床でヒンヤリとしていた
「…こんにちは〜東教授はいらっしゃいますか?」
「オバケかゾンビが出てきそうだな」
「へ、変な事言わないでよっ」
「はい…どうぞ」
遠くからかき消えそうな声が聞こえてきた
「…どうぞだって、行けよ」
「ここは剛くんが先に」
「剛はそっちだろ?お先にどうぞ」
「いやいや、レディーファーストだった」
「じゃあ舞依お先にどうぞ」
「何で結局私なのよ〜」
「大丈夫、身体は俺だからゾンビにも勝てるさ」
「んもぉ〜…」
舞依の俺は伊澤の後ろにくっついて中に進む
2階への階段は使われていなさそうだし左右の扉も開く気配は無い
目指すは正面の隙間から明かりの漏れる扉だ
「…コンコン、2年の伊澤と駿河です」
「どうぞ」
伊澤が扉をノックして名乗ると中から返事があった
「失礼します…」
中は本や紙の束がうず高く積まれていた
その昔からある古本屋みたいな通路というより本の隙間を縫って奥へ進むと少し拓けたところに出た
「…東教授?」
「あ、ここだ、今行くからソファーにでも座っていてくれ」
これまた書物が積み重ねられた机の向こうから声がする
「ソファーって…」
「ここかな、本に埋まってる」
「本をどかしてもいいよね…」
2人で本を動かして応接セットを掘り出し
2人掛けソファーに腰掛けた
「…おぅおぅ、散らかっていてすまない」
本の隙間から白髪で小柄な物理教授が現れて向かいのソファーへ腰を下ろした
「2年の伊澤剛です」
伊澤が立ち上がって名乗ったので俺も立ち
「同じく2年の駿河舞依です」
と名乗った後2人腰を下ろした
見た目重たそうな鉄の扉は意外と軽く開いたが
エントランスは薄暗くヒビだらけのタイル敷の床でヒンヤリとしていた
「…こんにちは〜東教授はいらっしゃいますか?」
「オバケかゾンビが出てきそうだな」
「へ、変な事言わないでよっ」
「はい…どうぞ」
遠くからかき消えそうな声が聞こえてきた
「…どうぞだって、行けよ」
「ここは剛くんが先に」
「剛はそっちだろ?お先にどうぞ」
「いやいや、レディーファーストだった」
「じゃあ舞依お先にどうぞ」
「何で結局私なのよ〜」
「大丈夫、身体は俺だからゾンビにも勝てるさ」
「んもぉ〜…」
舞依の俺は伊澤の後ろにくっついて中に進む
2階への階段は使われていなさそうだし左右の扉も開く気配は無い
目指すは正面の隙間から明かりの漏れる扉だ
「…コンコン、2年の伊澤と駿河です」
「どうぞ」
伊澤が扉をノックして名乗ると中から返事があった
「失礼します…」
中は本や紙の束がうず高く積まれていた
その昔からある古本屋みたいな通路というより本の隙間を縫って奥へ進むと少し拓けたところに出た
「…東教授?」
「あ、ここだ、今行くからソファーにでも座っていてくれ」
これまた書物が積み重ねられた机の向こうから声がする
「ソファーって…」
「ここかな、本に埋まってる」
「本をどかしてもいいよね…」
2人で本を動かして応接セットを掘り出し
2人掛けソファーに腰掛けた
「…おぅおぅ、散らかっていてすまない」
本の隙間から白髪で小柄な物理教授が現れて向かいのソファーへ腰を下ろした
「2年の伊澤剛です」
伊澤が立ち上がって名乗ったので俺も立ち
「同じく2年の駿河舞依です」
と名乗った後2人腰を下ろした

