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剛 to 舞依
第6章 東博士の見解

「…それで、人格が入れ替わる話だったかな?」
「そうなんです、実は私達入れ替わってしまったんです」
「ほう…どうしてそうなったのかな」
「いや、それを訊きたくて来たんですよ」
「だから順序立てて話して貰わんと分からんよ」
「そうですね、始まりは…」
それから2人で頭をぶつけたところから今までの出来事を説明したり
途中での問に答えたりした
「…と言うわけなんです」
「…ふむ…にわかには信じ難いが、君達2人を見ていると話し方や仕草が見た目と全く逆なので納得してしまうのぉ…」
東教授は腕組みをしながら話を聞いていたが、バリバリと白髪頭を掻きむしった
「…どうですか?元に戻る方法がありそうですか?」
「…これはワシの見解ではあるが…」
教授は下を向き、上を向き、目を閉じ、言うか言うまいか悩んでいるように見えたが
「…元には戻れんな」
ボソッと呟いた
「「ええっ!」」
2人驚きの声を上げた
「…そもそも入れ替わってはおらん」
「「え、えー!」」
「ど、どういう事ですか?」
「…入れ替わったのではなく、お互いに思考と記憶の追記をしたのではないかな」
「シコウとキオクの?」
「ツイキですか?」
「左様、話を聞くかぎりでは双方共2人分の記憶を有していよう?これが単に入れ替わったのならば1人分の記憶しかないはずだ」
「ナルホド」
「よって、今ある記憶に相手の記憶が追加されたと考えられる」
「なるほど」
「思考が記憶や過去の体験の積み重ねによるものだとすると、同じく追加されると考えられるし、また思考と記憶は脳の別領域のものなので別途思考回路も追加されたと考えても不思議ではない」
「はぁ、不思議じゃないんですか?」
「いや、十分不思議ではあるがその不思議が起こったと仮定するとそういう可能性があると言う事だ」
「2人分の脳みそがあるって事ですか?」
「いや、脳1つに思考と記憶が2人分あるというか…」
「そうなんです、実は私達入れ替わってしまったんです」
「ほう…どうしてそうなったのかな」
「いや、それを訊きたくて来たんですよ」
「だから順序立てて話して貰わんと分からんよ」
「そうですね、始まりは…」
それから2人で頭をぶつけたところから今までの出来事を説明したり
途中での問に答えたりした
「…と言うわけなんです」
「…ふむ…にわかには信じ難いが、君達2人を見ていると話し方や仕草が見た目と全く逆なので納得してしまうのぉ…」
東教授は腕組みをしながら話を聞いていたが、バリバリと白髪頭を掻きむしった
「…どうですか?元に戻る方法がありそうですか?」
「…これはワシの見解ではあるが…」
教授は下を向き、上を向き、目を閉じ、言うか言うまいか悩んでいるように見えたが
「…元には戻れんな」
ボソッと呟いた
「「ええっ!」」
2人驚きの声を上げた
「…そもそも入れ替わってはおらん」
「「え、えー!」」
「ど、どういう事ですか?」
「…入れ替わったのではなく、お互いに思考と記憶の追記をしたのではないかな」
「シコウとキオクの?」
「ツイキですか?」
「左様、話を聞くかぎりでは双方共2人分の記憶を有していよう?これが単に入れ替わったのならば1人分の記憶しかないはずだ」
「ナルホド」
「よって、今ある記憶に相手の記憶が追加されたと考えられる」
「なるほど」
「思考が記憶や過去の体験の積み重ねによるものだとすると、同じく追加されると考えられるし、また思考と記憶は脳の別領域のものなので別途思考回路も追加されたと考えても不思議ではない」
「はぁ、不思議じゃないんですか?」
「いや、十分不思議ではあるがその不思議が起こったと仮定するとそういう可能性があると言う事だ」
「2人分の脳みそがあるって事ですか?」
「いや、脳1つに思考と記憶が2人分あるというか…」

