この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
剛 to 舞依
第6章 東博士の見解

「し、しかし教授、頭をぶつけただけで互いの思考と記憶の追記ができるんですか?」
「普通はできんな」
「できることもあるってことですか?」
「起こり得んことではあるが、実際起こったようなので、起こったのだろう…」
「なんだそりゃ…」
「時に科学では説明のつかない事が起こることもあるのだよ」
「な〜んだ、博士でも説明できないんか」
「い、いや、理論的には説明がつく!」
「説明できるのかできないのかどっちなんですか?」
「で、できるぞ!」
「ほぉ〜ではお願いします」
「…コホン…そもそも思考や記憶などの脳活動はニューロンという脳細胞のネットワークによるものだ。一般には電気信号と思われているようだが厳密に言うと、ニューロンはシナプスと言う隙間を神経伝達物質を介して繋がっている、この神経伝達物質を受け取ると電気信号が発生し次のシナプスを刺激すると言う訳だ。この一連の流れを大きく見ると電気信号と捉えられる」
「なんだ、結局電気信号じゃんか」
「いや、このシナプスで電子の運動が変化する事が重要なのだ!」
「はあ…」
「電子運動の変化で微弱ながら電磁波が発生する」
「電磁波って電波ですか?」
「電波は電磁波の内の一種で周波数が低いものだ」
「そういえば習ったような…」
「普段は微弱な電磁波であるが、脳に衝撃を受けた際に、神経伝達物質が多量に放出されて強い電気信号が発生する事で強い電磁波が発生したと考えられる」
「なるほど」
「落下していた伊澤君の電磁波は慣性で振り出され、ぶつかられた駿河君の電磁波はそこに残る、そこに伊澤くんの脳が来てその電磁波を受け取る。一方振り出された伊澤君の電磁波は進行方向にある駿河君の脳へ到達する」
「へー」
「その電磁波が活動の弱ったシナプスに作用し、思考と記憶の追記を行った」
「おぉ〜なるほど〜」
「そういう事があるんですね」
「いや、無い!そういう報告も聞いたことは無い。あくまで君達の話を信じた上で理論的に考えた仮説じゃ」
「普通はできんな」
「できることもあるってことですか?」
「起こり得んことではあるが、実際起こったようなので、起こったのだろう…」
「なんだそりゃ…」
「時に科学では説明のつかない事が起こることもあるのだよ」
「な〜んだ、博士でも説明できないんか」
「い、いや、理論的には説明がつく!」
「説明できるのかできないのかどっちなんですか?」
「で、できるぞ!」
「ほぉ〜ではお願いします」
「…コホン…そもそも思考や記憶などの脳活動はニューロンという脳細胞のネットワークによるものだ。一般には電気信号と思われているようだが厳密に言うと、ニューロンはシナプスと言う隙間を神経伝達物質を介して繋がっている、この神経伝達物質を受け取ると電気信号が発生し次のシナプスを刺激すると言う訳だ。この一連の流れを大きく見ると電気信号と捉えられる」
「なんだ、結局電気信号じゃんか」
「いや、このシナプスで電子の運動が変化する事が重要なのだ!」
「はあ…」
「電子運動の変化で微弱ながら電磁波が発生する」
「電磁波って電波ですか?」
「電波は電磁波の内の一種で周波数が低いものだ」
「そういえば習ったような…」
「普段は微弱な電磁波であるが、脳に衝撃を受けた際に、神経伝達物質が多量に放出されて強い電気信号が発生する事で強い電磁波が発生したと考えられる」
「なるほど」
「落下していた伊澤君の電磁波は慣性で振り出され、ぶつかられた駿河君の電磁波はそこに残る、そこに伊澤くんの脳が来てその電磁波を受け取る。一方振り出された伊澤君の電磁波は進行方向にある駿河君の脳へ到達する」
「へー」
「その電磁波が活動の弱ったシナプスに作用し、思考と記憶の追記を行った」
「おぉ〜なるほど〜」
「そういう事があるんですね」
「いや、無い!そういう報告も聞いたことは無い。あくまで君達の話を信じた上で理論的に考えた仮説じゃ」

