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おにいちゃん、おしえて。
第2章 二日間、よろしく。
「俺の部屋は汚ねーから。ゲームしよ」

英司はすぐに断った。
汚くてもいいのにな、と清花は項垂れる。

「……おにいちゃん、今日バイトは?」
「今日も明日も、ちょうどシフト入ってなかったわ。だから、明日は一日フリーだよ」
「やったー! じゃあ、寂しくないね」

英司は、清花の発言に、やはり親と離れるのは寂しいのかと察した。

二人きりだということを意識していたのは、英司も同じだった。
しかし、昔と変わらない無邪気な清花の笑顔に、英司はたまにはこういうのもいいかもなと思い直す。

4月になれば、ここから離れて、4年間は東京で一人暮らしだ。
清花と会う機会もぐんと減り、顔を見るのは帰省した時ぐらいになるだろう。

この二晩、小さい頃から見てきた清花と最後に楽しく過ごせたら、きっといい思い出になる。
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