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おにいちゃん、おしえて。
第3章 おにいちゃんと、ふたりきり。
「――ああ。じゃあ俺も入るよ」
シャンプーの香りのする、湯上がりの清花。
髪が濡れて、また少し色気が……。
英司はそこまで考えたが、妄想を振り切って風呂に入った。
浴室のドアがパタンと閉まる音がして、清花はソファに座って考えた。
お風呂に入る前。
おにいちゃんの手がおしりに当たった。
びっくりしたけど、すごくドキドキして。
つい怒っちゃったけど、うれしかった。
肩にタオルを掛けながら、髪の水分を丁寧に拭く。
こたつのテーブルの上には、みかんが半分ある。
お風呂に入る前はなかったから、英司の食べかけなのだろう。
清花は、その食べかけのみかんに近づいて、橙色の小ぶりな果実をじっと見た。
おにいちゃんが食べてたんだ……と思うと、なんだか体の中がアツくて、もじもじしてしまう。
おにいちゃん……続き、食べるのかな……。
トクトクと胸を鳴らしながら、清花はその果肉に顔を近づけて、キスをするようにちゅっと唇を当てた。
おにいちゃんに間接キス。
一気に顔が赤くなり、湯上がりで火照っていた頬はさらに熱くなった。
変態だ。こんなことしちゃう自分は変態なんだ。
清花はソファにあったクッションをぎゅうと抱き締めて、足をバタバタさせながら、なかなかおさまらないドキドキを鎮めようとしていた。
シャンプーの香りのする、湯上がりの清花。
髪が濡れて、また少し色気が……。
英司はそこまで考えたが、妄想を振り切って風呂に入った。
浴室のドアがパタンと閉まる音がして、清花はソファに座って考えた。
お風呂に入る前。
おにいちゃんの手がおしりに当たった。
びっくりしたけど、すごくドキドキして。
つい怒っちゃったけど、うれしかった。
肩にタオルを掛けながら、髪の水分を丁寧に拭く。
こたつのテーブルの上には、みかんが半分ある。
お風呂に入る前はなかったから、英司の食べかけなのだろう。
清花は、その食べかけのみかんに近づいて、橙色の小ぶりな果実をじっと見た。
おにいちゃんが食べてたんだ……と思うと、なんだか体の中がアツくて、もじもじしてしまう。
おにいちゃん……続き、食べるのかな……。
トクトクと胸を鳴らしながら、清花はその果肉に顔を近づけて、キスをするようにちゅっと唇を当てた。
おにいちゃんに間接キス。
一気に顔が赤くなり、湯上がりで火照っていた頬はさらに熱くなった。
変態だ。こんなことしちゃう自分は変態なんだ。
清花はソファにあったクッションをぎゅうと抱き締めて、足をバタバタさせながら、なかなかおさまらないドキドキを鎮めようとしていた。