パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 惰性と欲求

「っ、やだ」

「うん？」

「やだ、言えない」


恥ずかしいことを言わせようとしてる？
そんなの言いたくない。嫌だ。


「なにを？ 俺は別にどこをとは聞いてないよ。どうしてほしいのって聞いてる」

「ぁ、早とちり……」

「橘って結構可愛いよね。ほら、どうしてほしいか言わないならずっと濡れてるところ俺が見てるだけになるよ」

「それもやだ、ぁ」


太ももを這う指が中心部へと下っていく。緩やかに、そのくすぐったさでまた下腹部は疼いた。


「どんどん濡れてる」

「言わないで……そこ、触って」

「いいよ」


太ももから急降下してきた指は、割れ目に沿って下り、酷く湿っているそこから蜜を掬い上げる。


「ん、」

「……止まんないね、掬っても掬っても」

「ひゃあっ」


私の身体が出した液を塗りたくるように突起に重ねて、弄っているわけでもなく何度も蜜を重ねていく度に触れる指がもどかしくて、自分で触りたくなってしまう。早くイきたい衝動に駆られる。


「やな、せ、もっと触ってよ……」

「おねだりは上手」


痛いくらい腫れているのが自分でも分かる。触って落ち着かせたい気持ちを見透かしている柳瀬は穏やかな表情で私を見て、その指を動かした。突起は液体にまみれて滑りやすく、擦れる度に身体は揺れる。

待ってた分、与えられる刺激が強く感じた。


「で？ キスマークなんかつけた誰かさんとはどこでやったの？」

「それは……っ」

「言えない？」


言えない。
言えないよ……。

静かに小さくコクンと頷いて見せると、柳瀬は「そういう隠し事はよろしくないね」と私を見下ろしたのち、脚を抱えるようにして秘所を更に丸裸にした。


「柳瀬？ なにす、」