パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 惰性と欲求

声を出す間も与えず、柳瀬は私の湿った部分に口付けた。突起に生温かい人の舌と、またしてもその感触に悲鳴をあげそうになる。


「まっ、待ってッ」

「……なに、ここ舐められるの初めて？」


ふう、と息を吹きかけられるだけで過剰に反応してしまう。


「はじめて……」

「そ」


貪るように私の恥ずかしいところをひたすらに舌で弄ぶ。花芯を舌先で突いたり、弾いたり、指とは違う快感が襲ってきてーー……

なんか、やばい……っ。


「そんな、とこ舐めちゃ駄目……！」

「だめ？」

「ゃああ、っぁッ」


ナカへと舌先をグイグイ押し込んで、何度も出し入れする。その度に唾液の音が愛液の音か分からないような水音が弾けるように鳴った。


「やだ、やだっ」

「お前が誘ったんだよ」

「ぅぅ……ッああ、待ってやなせ、イっちゃう」

「イきなよ」


ナカから抜き出した舌先でまた突起をコリコリと刺激しはじめ、思わず身体が跳ね上がった。くる、って分かって、ガクガクと身体が震えだすと、柳瀬は容赦なく私の敏感なそこを唇で吸い上げた。


「ぁっああ、だめ、だめ……ぁぁぁッ」


身体が反り返っていた頃に気付いたのは脱力してベッドに沈んでからで、直後にナカに指を挿し込んできた柳瀬は意地悪だ。休む暇も与えない。ニヒルに笑って、愉しんで。

まだヒクヒクとナカが蠢いているのも自分で分かるし、ものすごく身体が熱い。舐められたところがジンジンする。触りたいけど、触るのもつらい。


「善がる姿ってそそるよね」

「ッ」


ぐちゅ、ぐちゅ、と卑猥な音を立てて指を抽出する彼に私は息を整えるだけで精一杯だ。イってすぐ、こんなに過敏なところで追い打ちをかけてくるなんて。


「俺は俺のせいで壊れる寸前のお前が見たい」


耳元で囁いて、ちゅ、と耳朶にキスを落とす。左手で頬を撫でてくれたかと思えばすぐに唇同士を触れ合わせて、強引に割り込んできた舌の動きと相まって下で動く指を敏感に感じ取る。