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甘蜜トラップ
第4章 惰性と欲求
「指止まってるよ」
身体がガクガクと震えて、これ以上に達するのが怖い。私いつイった? いや、まだイってない。なのにこれ以上触るのがつらいって思っちゃう。
「しょうがない子」
ずぷり、とナカに入り込んできた長い指が前のときと同じように壁を刺激する。柳瀬は私がどこを触られるとイイか知っているから、身体は何度も飛び跳ねた。
「んん、んッ……ゃああッ」
中指と薬指?
私の身体の中でバラバラに動く。
厭らしい音は激しく鳴り、水がベッドに滴っているような気がした。
指先だけが動いているかと思いきや、てのひらで全体を揉むように触れてきて、その振動が今度は腫れ上がったままの突起に伝わる。
少しの振動だけで身体がおかしくなりそうだ。
「すごいね」
「なにが……っ」
「溢れてくる」
「も、やだぁっ」
「お前がねだったんだよ」
「ぅぅ」
こわい。
なんで? 柳瀬の指は他の誰の指とも違う。私の知らない快楽を与える。だから、依存する。もっと欲しい、足りない、なのに怖い。私にはもっと先があるんだって思うと不安でしょうがなくなる。
「かわいい」
「嘘つき……」
ぐちゅぐちゅと淫らな音を奏でる蜜壺に耳を塞ぎたくなった。自分の身体じゃないみたい。こんなに下の布を濡らしてしまうまで挿入されなかったことってないんだ。
早く、早くってねだったら挿れてくれた。瑞樹はそうだった。
「俺のこと考えて」