この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘蜜トラップ
第4章 惰性と欲求
腕で顔を隠すと、「駄目」と言って腕を取り払われる。
「ぁ、」
駄目、くる。
終わりがやってくるのを感じて思わず脚を閉じようとしてしまうと、柳瀬はそれを許さないというように私の両脚の間に身体を挟み、更に追い打ちをかけてきた。
もうイってる…!
分かんない、怖いくらい身体が痙攣してる。イってるのに止めてくれない。意地悪。
「ぁあ、ぁ、ゃぁっ……も、むり」
「指だけでこんななるなんてね」
「やだぁっ、柳瀬、やなせ……っ」
「やめてほしい?」
「うう……やめないで……ほしい」
「ん?」
ぐちぐちとわざとらしく音を立て、あまりにも厭らしく指を出し入れする。痺れてしまったみたいに私は自分の身体がおかしいことに気付いて、でも脳は既に正常ではいられない。
「柳瀬の、ほしい」
柳瀬の怒張したそれに手を伸ばして、すると私の手を握るようにして止めた。届くわけもないのに手を伸ばした私が馬鹿みたいと思っただろうか、彼は、苦しそうに微笑んで。
「いま触られるとちょっとやばい」
「っうう」
不覚にもキュンとした。
男の人のちょっと苦しそうな顔ってすごく好き。こんなシチュエーションだからか余計に子宮が疼く。
駄目だ、もう……はやく。
ぎゅっと目を瞑っていると、ナカに滑り込んでいた指を抜かれた。じゅくじゅくになってしまったそこからは絶えず蜜が溢れているのを自分でも感じる。
いましかないと思って精一杯身体を落ち着かせようと沢山呼吸をしていると、カチャカチャと金属が触れ合う音が聞こえた。それは見えずとも分かる、ベルトの音だ。
「……柳瀬」
身体を起こし、後ろに手をつく。ベッドは少しだけ沈んだ。
真正面にいる柳瀬と、柳瀬の猛々しくそびえているそれに思わず目をそらした。
「はあ、生徒に見せる日が来るなんて」
「なんかその言い方……」
「ん?」
「ひ、卑猥っていうか」
「卑猥、ね」