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甘蜜トラップ
第2章 快楽と堕落
「いやあくまで俺の推測? なんだけど」
「うん」
「響センセとデキてんのかな?」
「は?」
なに言ってんの瑞樹。
柳瀬の背中から目をそらし、瑞樹を見る。私に熱い視線を送っている彼はどうやら本気で言っているみたいだ。
「絶対ないと思うけど」
「なんでだよ、響センセくらい美人ならあんな教師簡単に捕まえられんじゃん? 女子生徒に愛想振りまくくらいだしチョロそう」
「いや柳瀬が簡単かどうかはどうでもいいけど……」
簡単、か?
私にはそんな風には見えなかった。どちらかというと闇が深そうで、掴み所のない印象を受けたけど……周りのイメージとは違う?
なんか、怖いくらい冷たい目してんだよなあ、柳瀬。教師には似つかわしくないような。
「響先生は同性愛だから、ないよ、ていうか本命は年下好きじゃないって。私たちみたいな関係なら年下もありかなあって、一回だけ」
「まじ? 響センセがレズってことよりも俺は響センセとお前が寝たことの方が驚き」
「私どっちでもいけるから」
「えええ初耳。で、どうだったわけ」
やけに楽しそうに聞くなあ。
隣の教室同士のため、その中間で立ち止まった。
「響先生は本当すごい」
「えー、狡いな俺もやってもらいた、」
「私じゃ不満なわけ?」
「いやお前が言ったんだろうよ」
「じゃあ、今日は瑞樹の家に帰るから」
「おー」