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甘蜜トラップ
第2章 快楽と堕落




おかしげに笑う瑞樹は私に浴槽の縁に手をつくよう促し、それに従うと私の頭を優しく撫でながら私のナカに入ってきた。


「あー、挿れただけでイきそ」

「だめ」

「冗談、でもまじでそんくらい気持ちいい」

「みず、ぁああっ」

急に引き抜かれそうになり、再び深く沈んできた。不意をつかれて口が開きっぱなしだったと気付く。我慢出来そうにない。

「いいよもっと聞かせて」

「ん、ぅ」


シチュエーション的にいつもそうなっているけど、瑞樹に後ろから突かれるのが好き。奥まで入り込んでくるのが堪らなく良い。

脚がガタガタと震えてくるのも感じながら、そしてそれを知っていながらも瑞樹は容赦なく攻め立てる。崩れ落ちそうになると無理やり私の腰を両手で支えて打ち付けた。


「み、ずき……」

だめだ、力が全然入んない。
浴槽の縁をぎゅっと握っていた指先さえ自分のものじゃないみたいに震え、それでもなお掴んで身体を支える。

「ひぁっ、ん、ん!」

終わりが近いと悟らせるように速度を上げてナカへと押し込まれる。抜かれるときの擦れにだらしなく喘いで、自分でも腰を揺らしているのが分かった。

やけに響く浴室で私の声と肌がぶつかり合う音と厭らしい水音が聴覚さえ犯して、頭が真っ白になるーー……イきたい、もう、はやく、


「っああっ」

欲しいときにほしいものをくれる。前に指を這わせ、突起に指の腹を乗せた。動く身体に合わせて擦れるだけでもう十分で。

「っ、は、やべ」

瑞樹がこぼす熱い吐息を拾って、急激に波が襲ってきた。

「み、みず……ゃあ、だめっ」

「俺も、っ……イく、」

直前にナカから抜き出し、瑞樹は白濁色のものを吐露した。

「っ……はあ」






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