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甘蜜トラップ
第2章 快楽と堕落
おぼつかない小鹿のような脚を立たせ、壁に手をつく。前を見ると窓で、下校する生徒や部活で外を走っている集団が見えた。
ゴムをつける瑞樹にお尻を突き出している絵は淫靡だろう。滴る愛液が誘う。
「挿れるよ」
「ん、はやくきて……っ」
こんなことしてるなんて誰も知らない、誰もーー……あ、前田さん。
窓と壁の僅かな段差を引っかかりにして掴み、顔を外に向けた。窓の向こうにはこれから画材を買いに行くのであろう前田さんと……その後ろには柳瀬。
なんだ、行くんじゃん。結局。
数ヶ月前、前田さんも山中と化学準備室でいまの私たちみたいにしていたことを私は知ってる。だから私は山中に忠告したのに、彼は呆気なくバレて捕まってしまった。阿呆らしい。前田さんは柳瀬も引っ掛けようって感じ?
「なに、集中してよ千歳(チトセ)」
「ん、ごめっ、ぁあっ瑞樹……」
時折ナカを瑞樹に引っ掻かれ、身体中に電気が走るみたいに痺れた。でもやっぱ、ナカだけじゃイけない。私の体質なのか、分かんないけど。
「ん、」
それを知ってる瑞樹は前に手を伸ばし、太ももに伝う雫を拾いながら突起を捏ねる。
後ろから瑞樹が私を突き上げて、身体は瑞樹の動きに合わせて揺れた。右手が下を支配して、左手は器用に胸の膨らみへと向かう。
「ゃ、あ」
「なにが嫌?」
「同時っ、ゃ」
深く沈み、引かれていく。
離したくない、終わりたくない。
「いい、の間違いだろ……っ」
「ぁ、あっ、あ」
私の腰を掴み、瑞樹は深く奥へと押し込むように打ち付ける。肌が触れ合う音とぐちゃぐちゃになった蜜が溢れて泡になる音がなんとも卑猥で、聴覚だけで既に達しそうになる。
もっと、もっと。
あ、待って……っ。
脚が、きつい、崩れ落ちそう。
「立てよ、っき、っつ。腰振ってエロすぎ」
「やぁっ、あ、っだめっ……イ、」
「俺も……っく」