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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第6章 『仲間』
「私の仕事は知ってるわよね」
「え、ええ…」
「何で今の仕事を選んだと思う?」
「え…」
「何でデリヘルをしていると思う?」
「あ、あの…時間に融通がききやすいから、でしょうか…?」
「それもあるわね。でもそれだけじゃないの」
ことん。マグカップがテーブルに置かれる音。
「私は何かあった時に仲間を守りたい。そのためにはお金がいる。そう思って私はこの仕事を選んだ」
まだ空のままのもうひとつのマグカップ。イズミさんはティーバッグを入れお湯を注ぎ、砂糖を入れ掻き回す。スプーンとカップが当たる澄んだ音。
湯気の向こうのイズミさんが僕にマグカップを差し出した。
「太一君にも知っておいてほしい。『パンツァーカイル』のこと。オーカのこと」
イズミさんは静かに語りだした。
「え、ええ…」
「何で今の仕事を選んだと思う?」
「え…」
「何でデリヘルをしていると思う?」
「あ、あの…時間に融通がききやすいから、でしょうか…?」
「それもあるわね。でもそれだけじゃないの」
ことん。マグカップがテーブルに置かれる音。
「私は何かあった時に仲間を守りたい。そのためにはお金がいる。そう思って私はこの仕事を選んだ」
まだ空のままのもうひとつのマグカップ。イズミさんはティーバッグを入れお湯を注ぎ、砂糖を入れ掻き回す。スプーンとカップが当たる澄んだ音。
湯気の向こうのイズミさんが僕にマグカップを差し出した。
「太一君にも知っておいてほしい。『パンツァーカイル』のこと。オーカのこと」
イズミさんは静かに語りだした。