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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第7章 過去から来た少女
山手線はすぐに満員になった。僕とカエさんが乗る車両もぎゅうぎゅうのすし詰め状態。幸い混雑前から電車に乗っていたので僕もカエさんも吊革につかまることが出来ているのでまだマシか。降りるのは事務所のある渋谷駅。一応今日の報告をしなければならないからカエさんにも一緒に来てもらうことになっていた。
今日は珍しく社長が車を使っているので電車移動なんだけど。
何もこんな日にこんなに混まなくてもさ。
そう思っているとカエさんが後ろから押されてよろけた。右手で吊革につかまっているので転ぶようなことはなかったけど僕のほうに大きくよろけた。とっさに手を伸ばしてカエさんの腰を支える。
「大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう」
満員の車内は満員過ぎてカエさんがよろけた分、元々立っていたスペースはすでに埋まってしまっていた。仕方なくカエさんは僕に体を預けたまま。そして僕の手も後ろから太ったお兄ちゃんのお腹に押し潰されてカエさんの腰から離れられずにいる。
実は僕は平静を装っていたものの、初めて触れるカエさんの腰の細さにちょっとずつではあるが興奮を覚えていた。『痴漢脳』がむくむくと頭をもたげてくる。
というよりも、なぜだろう? カエさんが近くにいてこうして手を添えていると『痴漢脳』がやたらと刺激される。それだけカエさんがいい女だからってことなのか? このいい匂いが僕の中のないかを狂わせているのか?
そういえばカエさんと二人っきり、というのもあの民宿の夜以来はじめてで、あの夜はお互いにすぐに布団に入ってしまったから部屋に入ってからろくに言葉も交わしていない。
カエさんと二人っきり、という状況がなのか、それとも満員の電車のせいなのか。
僕の『痴漢脳』がずっと騒いでいる。
揺れる電車。ドミノ倒しのように車両の前のほうから人が僕らに向かって傾いて来て、また僕はカエさんを支える。後ろに立っているお兄ちゃんのお腹がとっても邪魔。でも僕が支えるカエさんの体はとっても柔らかい。
今日は珍しく社長が車を使っているので電車移動なんだけど。
何もこんな日にこんなに混まなくてもさ。
そう思っているとカエさんが後ろから押されてよろけた。右手で吊革につかまっているので転ぶようなことはなかったけど僕のほうに大きくよろけた。とっさに手を伸ばしてカエさんの腰を支える。
「大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう」
満員の車内は満員過ぎてカエさんがよろけた分、元々立っていたスペースはすでに埋まってしまっていた。仕方なくカエさんは僕に体を預けたまま。そして僕の手も後ろから太ったお兄ちゃんのお腹に押し潰されてカエさんの腰から離れられずにいる。
実は僕は平静を装っていたものの、初めて触れるカエさんの腰の細さにちょっとずつではあるが興奮を覚えていた。『痴漢脳』がむくむくと頭をもたげてくる。
というよりも、なぜだろう? カエさんが近くにいてこうして手を添えていると『痴漢脳』がやたらと刺激される。それだけカエさんがいい女だからってことなのか? このいい匂いが僕の中のないかを狂わせているのか?
そういえばカエさんと二人っきり、というのもあの民宿の夜以来はじめてで、あの夜はお互いにすぐに布団に入ってしまったから部屋に入ってからろくに言葉も交わしていない。
カエさんと二人っきり、という状況がなのか、それとも満員の電車のせいなのか。
僕の『痴漢脳』がずっと騒いでいる。
揺れる電車。ドミノ倒しのように車両の前のほうから人が僕らに向かって傾いて来て、また僕はカエさんを支える。後ろに立っているお兄ちゃんのお腹がとっても邪魔。でも僕が支えるカエさんの体はとっても柔らかい。