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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第7章 過去から来た少女
「私のこと、覚えてない?」
「え?」
「ずっと前に会ってるんだよ。何度も、何度も」
前に会った? どこで?
手に残るのは電車の中で触れたカエさんのお尻の感触。部屋に漂うどこか懐かしい匂い。
カエさんは女の子座りで僕を見ている。
「私ね、ずっと痴漢されていた。男の人に体を触られたのはそれがはじめてだった。その人は繰り返し私を触りに来た。いつの頃からかそれを知った他の、知らない誰かも私を触るようになった」
カエさんは僕を見ている。僕達がいるのは渋谷の隅っこの古いアパートの中じゃない。学校帰りの午後の電車の中。僕の隣に座ったのは髪の長い女子高生。電車のダイヤが乱れ乗客は他の路線に乗り換えるため次々と車内からいなくなる。
偶然指先に触れた胸。そして僕は人生初の痴漢をした。
「他の人に見られながら体を触られて…いつの頃からか私は、それが気持ちのいいものだと思うようになってしまった。興奮した目付きで私を見る男の人の視線が私をより気持ちよくさせたの」
その女子高生はいつの頃からか痴漢の餌食となり、彼らの共有物のように毎日複数の男に触られていた。
僕はその子の顔も覚えていない。覚えているのは髪の毛から漂ういい匂いと体の感触のみ。肉厚で丸いお尻。今日のカエさんと同じお尻。
「え?」
「ずっと前に会ってるんだよ。何度も、何度も」
前に会った? どこで?
手に残るのは電車の中で触れたカエさんのお尻の感触。部屋に漂うどこか懐かしい匂い。
カエさんは女の子座りで僕を見ている。
「私ね、ずっと痴漢されていた。男の人に体を触られたのはそれがはじめてだった。その人は繰り返し私を触りに来た。いつの頃からかそれを知った他の、知らない誰かも私を触るようになった」
カエさんは僕を見ている。僕達がいるのは渋谷の隅っこの古いアパートの中じゃない。学校帰りの午後の電車の中。僕の隣に座ったのは髪の長い女子高生。電車のダイヤが乱れ乗客は他の路線に乗り換えるため次々と車内からいなくなる。
偶然指先に触れた胸。そして僕は人生初の痴漢をした。
「他の人に見られながら体を触られて…いつの頃からか私は、それが気持ちのいいものだと思うようになってしまった。興奮した目付きで私を見る男の人の視線が私をより気持ちよくさせたの」
その女子高生はいつの頃からか痴漢の餌食となり、彼らの共有物のように毎日複数の男に触られていた。
僕はその子の顔も覚えていない。覚えているのは髪の毛から漂ういい匂いと体の感触のみ。肉厚で丸いお尻。今日のカエさんと同じお尻。