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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第8章 いざ大舞台へ!
 びっくりのあまり思わずタメ口になってしまった。それくらいにびっくりした。
 確かに最近は新曲を演ることもあってよく集まって練習をしている。リハーサルスタジオの使用料も結構な金額になってきた。

「それだけじゃなくて家でも練習して毎日長い時間ギターを弾いてたらこうなった」

 どこかぶっきらぼうな様子で言うハルナさん。

 あんたは二重人格か!? というかそれとそんなに大差ないのかもしれないけど。
 お笑い芸人さんでテレビではハイテンションな人もプライベートでは口数が少ない大人しい人もいるというし、客前でキャラが変わるのはこの業界では珍しいことではないのかもしれないけど。

 それが戻れなくなった、というのは聞いたことがない。

「どうしたら戻れると思う?」
「ど、どうしたらって言われても…」
「何か考えてよ」
「はあ…」

 いつも控えめなハルナさんとは違いこっちのハルナさんは喜怒哀楽の表現が大きい。本当に困っているのが伝わってきてしまった。言葉遣いもキャラクターもいつもと違うけど、それでもハルナさんには違いない。

 どうにかしてあげたいけども。

「お願い」

 チリチリと『痴漢脳』が刺激される。ということは『痴漢脳』で解決することが出来るということなのだろうか。

 僕は脳みそをフルで回転させる。

 そもそもハルナさんがステージでキャラが変わる理由は何だっけ?

 そうだ、胸だ。超巨乳を隠すため、そこから目を逸らせるために激しいパフォーマンスをするようになったんだ。

 と、いうことは…?

 ブイーンと音を立てて回転する『痴漢脳』
 
 そして僕は一つの結論に辿り着く。

 このハルナさんは胸が弱点。
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