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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第8章 いざ大舞台へ!
リハーサルは無事に終わった。気合の入りすぎたシーカさんがちょっと飛ばし過ぎてしまった感はあるけど、それも特に問題はなかった。細かいリハは前日までに終わっているので今日は立ち位置なんかを確認するだけだ。
それにいくら出演者と言っても前座にそこまでの時間と労力を割いてはくれない。彼らが成功なければいけないのは「浅山知代のライブ」であって『パンツァーカイル』のライブはその中の一コマにすぎない。
「お疲れさまでした。今日はよろしくお願いします」
ステージ袖に戻った僕らを黒髪の少女が迎えてくれた。細身の体にアコースティックギターを抱えている。
浅山知代だった。
「とっても素敵な演奏ですね」
「ありがとうございます」
「本番は支度部屋のモニターから観させてもらいます。お互いに頑張りましょうね」
爽やかに言って彼女は僕達と入れ替わりにステージに立つ。主役の登場に自然とスタッフ達の熱量も上がる。その熱気を背中に感じながら僕達は支度部屋へと戻った。
しかし可愛い人だったな。僕の『痴漢脳』にビンビンくる美少女だった。確かに十九歳でデビューして二年目だから、もう少女という年齢ではないのだけれど、あどけなさの残る幼い顔立ちをしていた。
それにいくら出演者と言っても前座にそこまでの時間と労力を割いてはくれない。彼らが成功なければいけないのは「浅山知代のライブ」であって『パンツァーカイル』のライブはその中の一コマにすぎない。
「お疲れさまでした。今日はよろしくお願いします」
ステージ袖に戻った僕らを黒髪の少女が迎えてくれた。細身の体にアコースティックギターを抱えている。
浅山知代だった。
「とっても素敵な演奏ですね」
「ありがとうございます」
「本番は支度部屋のモニターから観させてもらいます。お互いに頑張りましょうね」
爽やかに言って彼女は僕達と入れ替わりにステージに立つ。主役の登場に自然とスタッフ達の熱量も上がる。その熱気を背中に感じながら僕達は支度部屋へと戻った。
しかし可愛い人だったな。僕の『痴漢脳』にビンビンくる美少女だった。確かに十九歳でデビューして二年目だから、もう少女という年齢ではないのだけれど、あどけなさの残る幼い顔立ちをしていた。