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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第1章 『パンツァーカイル』
「とりあえず自己紹介しようか。あたしはヴォーカルの立花詩歌。シーカって呼んで」

 場所を移して近所のファミレス。叔父さんに「これからのことを話し合いなさい」てt言われて一万円札を渡されて、それで昼食がてらにやって来た。

 シーカさんはやや釣り目の、セミロングの髪を茶色く染めた活発そうな女の子。背丈や体形だけ見れば普通の女の子と変わらないけど、バンドンのヴォーカルという花形を務めているせいか。なぜか目を弾き付けられる華やかさがある。

「私、松下佳英。よろしくね」

 大人な雰囲気でにこやかに挨拶をしてくれたのはベースのカエさん。少し細い目が優しく微笑んでいる。
 長い黒髪がサラサラと流れている。唇がふっくらしていてとってもセクシー。

「あの…ギターをやってます、村上春菜です」

 そのカエさんに促されてもじもじと挨拶をしたのがハルナさん。声も小さくぺこり、と頭を下げた様子はとてもエレキギターとはイメージがかけ離れている可愛らしい女の子だ。カエさんとは反対に子供っぽい見た目だけどキューティクルに溢れたおかっぱ頭が綺麗な天使の輪を作っている。

「樹下泉美。ドラムとキーボード。よろしく」
「イズミさんはあたし達のリーダーよ」

 素っ気ない自己紹介にシーカさんが言葉を添える。
 もしかして僕、出会ったばかりで嫌われたんだろうか…?
 メンバーの中ではいちばん背が高く、切れ長の瞳に薄い唇。クールビューティーとでも言えば少しは雰囲気が伝わるだろうか?

 背の大きさはイズミさんがいちばんでシーカさんとカエさんが同じくらい。ハルナさんが目立って小さい。男性の平均身長の僕の胸位までしかない。

 胸の大きさは…

 僕が視線を胸に送ろうとすると「で、あんたは?」とシーカさんの声が立ち塞がった。さすがヴォーカル、あんまり大きな声でもないのによく通る。

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