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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第4章 (エロ)プロデューサー始動!
「でも?」

 もう一度シーカさんが聞き返す。

「でも…」

 息を吸う。僕は言える。

 何故なら僕は『パンツァーカイル』を好きになってしまったから。
 もっと輝くみんなを見たいから。

「今日の客はシーカさんのお尻に魅せられただけです。そういう人はすぐに去っていきます。
 観客の心をしっかり掴むには、シーカさんの力が必要です」

 僕を真っ直ぐに見つめる視線を感じる。

 …ダメだ、負けそうだ。でも、僕は言った。

 多分、きっと初めて痴漢としてではなく、ファンの一人として僕は言葉を紡いだ。

「…言ってくれるじゃない」
「…すいません」
「あのねぇ。恥ずかしいのよ、こんな衣装」
「はい」
「しかも、こんなのだったら事前に言いなさいよ。パンツがはみ出ちゃうじゃない」
「…はい?」

 間の抜けた返事の僕。思わず言ってしまった、というように顔を赤らめるシーカさん。

「あの…パンツ?」
「そうよ…っ! こんなにお尻がはみ出るんだから普通にパンツ履いてたら見えちゃうに決まってるじゃない!」
「え…え、あの?」

 でも、シーカさんのお尻は確かに見えていた。そしてパンツは見えていなかった。

 …え、じゃあ今一体どうゆう状況?

「履いてないのよ!」

 …履いてない?

 ってことは、あれですか。いわゆるノーパンというやつですか。

 ノーパン。NOパンツ。

「ええっ!?」

 顔を真っ赤にして怒るシーカさんに僕は思いっきり悲鳴を浴びせてしまった。

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