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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第4章 (エロ)プロデューサー始動!
「シーカさんが絶好調なら僕も自信を持ってCDを売れます。ライブは撮影もしてますから、盛り上がれば他への売り込みにも有利になります」
「…」
「メンバーがどんなにいい演奏をしてもヴォーカルがよくなければバンドは死んでしまいます。恥ずかしさを克服して、見た目も実力もお客さんを魅了して下さい」

 僕は言葉を連ねた。シーカさんは黙って聞いている。

「だからって、あんたの前で脱ぐなんて…」

 やっとシーカさんは絞り出すように声を出した。今度は僕が黙る。

 計算や理由があってのことじゃない。ただ単に用意しておいた言葉が尽きただけだ。
 ここまで言われればバンドに命を懸け自分のパフォーマンスに自信を持っているシーカさんのことだから、うっかり引っ掛かって脱いでくれると思ったんだ。

 けど。

 予想外だったのはシーカさんがお尻のはみ出た衣装を僕が思っていたよりもずっと恥ずかしがっていたこと。そしてまだ処女だということだ。


 だからシーカさんはこの件に関していつもの勢いを発揮出来ていない。

 でも、それでもバンドに対する愛情の強さか僕の無茶な要求を一蹴するでもなく、恥ずかしがり戸惑いながらも次のステージ、そして明日以降の活動に思いを巡らせているようだ。

 CDが千枚売れなければ解散。

「…脱ぐだけよ。絶対に指一本触るんじゃないわよ」
「分かりました」

 言いながらも唾をごくりと飲み込んだ。

 裸が見れるシーカさんの裸が見れる。

「…あっち向いててよ」
「いや、あの…あっち向いてたら見えないです、けど…」
「う…そうだけど。いったんあっち向きなさいよ」

 思った以上の剣幕で捲し立てられて、僕は思わずシーカさんに背を向ける。
 背中に「オマエ殺ス」の気配をビンビンに感じながら部屋の角を見ながら体を硬くする。そしてムスコ君はビンビンに硬くなっている。

 な、何か背中が熱い。視線って力があるって本当なんだな。
 でも、この力こそがシーカさんの持つカリスマ的な力なんだ。

 綺麗なお尻で客を惹き付け、圧倒的なパフォーマンスで魅了する。

 きっとシーカさんならそれが出来るはずだ。僕はそう信じてる。
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