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蝶が舞う時
第15章 提示
電動カートはホテルの玄関から出ると外周の道路に出た。
歩く速度よりやや速い位のスピードで坂を登り始め、ホテルの全景が確認できる。
こうして観るとホテルの敷地はかなり広大であった。
坂の途中から左の細い脇道に曲がり、散策コースが始まった。
暫くすると林道に入る。
木々の発するフィトンチッドが清々しさを感じさせ、絶好の森林浴が堪能できる。
「菜摘! なんか爽快な気分だね。」
「本当、空気がきれい…健康的ね。」
小道の両脇には背の高い杉木が並び、日光を遮っているので若干ひんやりとする。
「菜摘、太股寒くないか?」
「もう、まだ言ってる。変態おじさん、大丈夫よ。」
俺は笑いながらカートを奥へ進める。
やがてカートは緩やかに下りになり、森林を抜けると岩肌の岩壁が続いている。
やがて左にカーブする手前に「昇天の滝」と書かれた木札があり、矢印の方向は右側の小道を指していた。
俺はカートがぎりぎり通る小道に入り、時々カーブしながら下って行った。
小道を降り立つと前面に岩壁がそびえ立ち、水量が余り多くない滝が流れていた。
滝壺はちょっとした池になっていて、それから俺達のカートまでは小さな砂利が続いている。
「菜摘! 滝だ。ちょっと小さいけど…」
「わぁー 気持ち良さそうね…」
俺と菜摘はカートを降りて池の淵まで歩いて行った。
突然菜摘が
「あっ、大事な物を忘れた。」
カートまで戻ってバックの中から自撮り棒を取りだし、スマホにセットしてまた戻って来た。
「おじさん、滝をバックに。」
「おう、用意がいいねぇ~」
菜摘は俺に寄り添い、滝をバックに撮影した。
「今回は沢山撮影したいの。記念よ。」
菜摘はスマホを地面に置くと、スニーカーとソックスを脱いで裸足になり、池の中に入って行った。
「おじさん、冷たくて気持ちいいよー」
「じゃ、おじさんも…」
俺もスニーカーとソックスを脱ぎ、ズボンの裾を上げて池の水に浸かる。
「おお、気持ちいいねぇー」
池の水深は浅く、滝壺辺りでもおそらく1m位だろう。
「夏場だと泳げるかもな。」
「そうね、泳いでもいいな。」
「菜摘の水着姿も一度観てみたい。」
「おじさん、また変態なこと考えてない?」
「おじさんはまともです!」
菜摘はクスクスと笑う。
水着のまま繋がるのも悪くない…
歩く速度よりやや速い位のスピードで坂を登り始め、ホテルの全景が確認できる。
こうして観るとホテルの敷地はかなり広大であった。
坂の途中から左の細い脇道に曲がり、散策コースが始まった。
暫くすると林道に入る。
木々の発するフィトンチッドが清々しさを感じさせ、絶好の森林浴が堪能できる。
「菜摘! なんか爽快な気分だね。」
「本当、空気がきれい…健康的ね。」
小道の両脇には背の高い杉木が並び、日光を遮っているので若干ひんやりとする。
「菜摘、太股寒くないか?」
「もう、まだ言ってる。変態おじさん、大丈夫よ。」
俺は笑いながらカートを奥へ進める。
やがてカートは緩やかに下りになり、森林を抜けると岩肌の岩壁が続いている。
やがて左にカーブする手前に「昇天の滝」と書かれた木札があり、矢印の方向は右側の小道を指していた。
俺はカートがぎりぎり通る小道に入り、時々カーブしながら下って行った。
小道を降り立つと前面に岩壁がそびえ立ち、水量が余り多くない滝が流れていた。
滝壺はちょっとした池になっていて、それから俺達のカートまでは小さな砂利が続いている。
「菜摘! 滝だ。ちょっと小さいけど…」
「わぁー 気持ち良さそうね…」
俺と菜摘はカートを降りて池の淵まで歩いて行った。
突然菜摘が
「あっ、大事な物を忘れた。」
カートまで戻ってバックの中から自撮り棒を取りだし、スマホにセットしてまた戻って来た。
「おじさん、滝をバックに。」
「おう、用意がいいねぇ~」
菜摘は俺に寄り添い、滝をバックに撮影した。
「今回は沢山撮影したいの。記念よ。」
菜摘はスマホを地面に置くと、スニーカーとソックスを脱いで裸足になり、池の中に入って行った。
「おじさん、冷たくて気持ちいいよー」
「じゃ、おじさんも…」
俺もスニーカーとソックスを脱ぎ、ズボンの裾を上げて池の水に浸かる。
「おお、気持ちいいねぇー」
池の水深は浅く、滝壺辺りでもおそらく1m位だろう。
「夏場だと泳げるかもな。」
「そうね、泳いでもいいな。」
「菜摘の水着姿も一度観てみたい。」
「おじさん、また変態なこと考えてない?」
「おじさんはまともです!」
菜摘はクスクスと笑う。
水着のまま繋がるのも悪くない…