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蝶が舞う時
第15章 提示
「そうだったんだ…」
「とにかく、卒業したら家を出ることだけを考えていたから…」
「最初進学は何処を考えていた?」
「理系なんで、薬学部か理学部とか…」
「医学部は?」
「先生からも言われたことがあるけど、まだ難関だもの。」
「でもおじさんどうして?」
ちょうど弁当を食べ終えたので話を始めよう。
「菜摘、今から大事な話をする。」
菜摘は怪訝な顔をした。
「菜摘、菜摘は本当におじさんと結婚したいのか?」
「うん。おじさんと一生を過ごしたい。」
「現実問題としておじさんは今年56歳、菜摘は19歳になる。年齢差は37歳。」
「おじさん、年は関係無い…」
「最後まで聞いて……、菜摘が30歳の時はおじさんは67歳。菜摘が40歳の時は77歳だ……」
「この年齢差では順当にいってもおじさんが何時か他界する。その時は菜摘はまた一人になるよ。」
「それでもいい……」
「それよりは他に素晴らしい男性と結婚した方がいいと思うが……」
「私はおじさんと結婚することが運命なの、だから他は要らない…」
「考え直すことは出来ないか?」
「おじさん、いくら私を説得しても無理。これだけはおじさんに逆らう、ごめんなさい。」
「菜摘は強情だなぁ…」
「天国のお母さんも賛成してくれている……」
「よし、わかった。おじさんは菜摘を愛している。菜摘と結婚することの条件を出そう。」
「条件…?」
「そう、条件だ……」
「まず結婚は菜摘の20歳の誕生日にする。20歳になれば親権者の同意が無くても結婚できる。勿論、菜摘の父親とは話し合いをするがね。」
「菜摘が20歳になったらおじさん結婚してくれるのね!」
「まだ早い、もう一つ条件がある。」
「おじさん何…?」
「菜摘、大学へ進学する事。」
「ええ、大学……」
「そうだ。卒業迄の学費はおじさんが払う。但し国家資格の取れる大学の学部に進むこと。」
「国家資格?」
「薬学部なら薬剤師、医学部なら医師、獣医学なら獣医とか、看護師でもいい……」
「理由はおじさんにもし何かあって、菜摘が一人になった時でも生きていけるようにするため。」
「菜摘がおじさんの事が嫌になって離婚しても生きていける…」
「おじさん、菜摘はおじさんと一生を過ごすの。離婚は無いから。」
菜摘は少しムッとして怒り出した。
「とにかく、卒業したら家を出ることだけを考えていたから…」
「最初進学は何処を考えていた?」
「理系なんで、薬学部か理学部とか…」
「医学部は?」
「先生からも言われたことがあるけど、まだ難関だもの。」
「でもおじさんどうして?」
ちょうど弁当を食べ終えたので話を始めよう。
「菜摘、今から大事な話をする。」
菜摘は怪訝な顔をした。
「菜摘、菜摘は本当におじさんと結婚したいのか?」
「うん。おじさんと一生を過ごしたい。」
「現実問題としておじさんは今年56歳、菜摘は19歳になる。年齢差は37歳。」
「おじさん、年は関係無い…」
「最後まで聞いて……、菜摘が30歳の時はおじさんは67歳。菜摘が40歳の時は77歳だ……」
「この年齢差では順当にいってもおじさんが何時か他界する。その時は菜摘はまた一人になるよ。」
「それでもいい……」
「それよりは他に素晴らしい男性と結婚した方がいいと思うが……」
「私はおじさんと結婚することが運命なの、だから他は要らない…」
「考え直すことは出来ないか?」
「おじさん、いくら私を説得しても無理。これだけはおじさんに逆らう、ごめんなさい。」
「菜摘は強情だなぁ…」
「天国のお母さんも賛成してくれている……」
「よし、わかった。おじさんは菜摘を愛している。菜摘と結婚することの条件を出そう。」
「条件…?」
「そう、条件だ……」
「まず結婚は菜摘の20歳の誕生日にする。20歳になれば親権者の同意が無くても結婚できる。勿論、菜摘の父親とは話し合いをするがね。」
「菜摘が20歳になったらおじさん結婚してくれるのね!」
「まだ早い、もう一つ条件がある。」
「おじさん何…?」
「菜摘、大学へ進学する事。」
「ええ、大学……」
「そうだ。卒業迄の学費はおじさんが払う。但し国家資格の取れる大学の学部に進むこと。」
「国家資格?」
「薬学部なら薬剤師、医学部なら医師、獣医学なら獣医とか、看護師でもいい……」
「理由はおじさんにもし何かあって、菜摘が一人になった時でも生きていけるようにするため。」
「菜摘がおじさんの事が嫌になって離婚しても生きていける…」
「おじさん、菜摘はおじさんと一生を過ごすの。離婚は無いから。」
菜摘は少しムッとして怒り出した。