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蝶が舞う時
第15章 提示
「菜摘、ごめん、怒るなよ。」
「おじさんも出来るだけ永く菜摘といたいが、もし仮に菜摘が一人になった時が心配なんだ…」
「それに、菜摘の学費を全て払えばおそらくおじさんの貯蓄も無くなるから、おじさんもバイトを始めるつもりだ。」
菜摘は遠くを見て何か考えていた。
「菜摘、この旅行の最終日迄に考えればいいよ。その間は楽しもう。」
菜摘は頷くと少し笑顔になった。
「じゃ、そろそろ出発しよう。」
俺が立ち上がると菜摘はテーブルを片付け、弁当の容器を籠に収めた。
カートに乗り込み、草原を走り出す。
菜摘がそっと俺に寄りかかり、俺は左手を菜摘の肩に回した。
やはり旅行から帰って話すべきだったか……
俺は少し後悔した……
やがて草原を抜けると再び林道に入った。
細い道を左右にカーブしながらカートを進めていたら、「天然露天風呂」と書かれた木札が左の脇道を示していた。
「天然露天風呂か~ 菜摘、行って見ようか?」
「おじさん、行こう!」
俺は脇道にカートを向けて走り出した。
脇道は緩やかに下りながら、途中幾つかのカーブを曲がる。
暫くして目的地に到着した。
周囲が木々に囲まれ、余り広くない空間にひょうたんの様な型をした露天風呂があった。
正に秘境の露天風呂の雰囲気がある。
脱衣場も男女の区別もない……
「何か凄いなぁ…これは秘湯だ…」
「おじさん、これ混浴?」
「だろう? 脱衣場も無いし…」
風呂に手を浸けると結構いい湯加減だった。
色は乳白色で底は見えない。
菜摘はスマホで周囲を撮影していた。
入ってみるか!
「菜摘、タオルあったかな?」
「一枚だけなら…」
「菜摘、入ろう!」
「ええ、こんな所で…人が来たら恥ずかしいよ…」
「大丈夫だよ…人は来ないよ…」
「おじさんは大丈夫かもしれないけど、私は大丈夫じゃない。」
「菜摘、せっかくの体験だ。これも記念になるよ。」
「そうだけど…」
俺はカジュアルシャツを脱ぎ、ズボンとパンツも脱いで全裸になった。
そして滑らないように慎重に歩き、湯船に浸かった。
「菜摘! 気持ちいいよ…」
「もう…おじさんたら…」
菜摘はカートにおいたバックからタオルを取りだし、湯船に浸かった俺の側まで来ると、周囲を見回しながら服を脱ぎ始めた。
「おじさんも出来るだけ永く菜摘といたいが、もし仮に菜摘が一人になった時が心配なんだ…」
「それに、菜摘の学費を全て払えばおそらくおじさんの貯蓄も無くなるから、おじさんもバイトを始めるつもりだ。」
菜摘は遠くを見て何か考えていた。
「菜摘、この旅行の最終日迄に考えればいいよ。その間は楽しもう。」
菜摘は頷くと少し笑顔になった。
「じゃ、そろそろ出発しよう。」
俺が立ち上がると菜摘はテーブルを片付け、弁当の容器を籠に収めた。
カートに乗り込み、草原を走り出す。
菜摘がそっと俺に寄りかかり、俺は左手を菜摘の肩に回した。
やはり旅行から帰って話すべきだったか……
俺は少し後悔した……
やがて草原を抜けると再び林道に入った。
細い道を左右にカーブしながらカートを進めていたら、「天然露天風呂」と書かれた木札が左の脇道を示していた。
「天然露天風呂か~ 菜摘、行って見ようか?」
「おじさん、行こう!」
俺は脇道にカートを向けて走り出した。
脇道は緩やかに下りながら、途中幾つかのカーブを曲がる。
暫くして目的地に到着した。
周囲が木々に囲まれ、余り広くない空間にひょうたんの様な型をした露天風呂があった。
正に秘境の露天風呂の雰囲気がある。
脱衣場も男女の区別もない……
「何か凄いなぁ…これは秘湯だ…」
「おじさん、これ混浴?」
「だろう? 脱衣場も無いし…」
風呂に手を浸けると結構いい湯加減だった。
色は乳白色で底は見えない。
菜摘はスマホで周囲を撮影していた。
入ってみるか!
「菜摘、タオルあったかな?」
「一枚だけなら…」
「菜摘、入ろう!」
「ええ、こんな所で…人が来たら恥ずかしいよ…」
「大丈夫だよ…人は来ないよ…」
「おじさんは大丈夫かもしれないけど、私は大丈夫じゃない。」
「菜摘、せっかくの体験だ。これも記念になるよ。」
「そうだけど…」
俺はカジュアルシャツを脱ぎ、ズボンとパンツも脱いで全裸になった。
そして滑らないように慎重に歩き、湯船に浸かった。
「菜摘! 気持ちいいよ…」
「もう…おじさんたら…」
菜摘はカートにおいたバックからタオルを取りだし、湯船に浸かった俺の側まで来ると、周囲を見回しながら服を脱ぎ始めた。