この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蝶が舞う時
第15章 提示
「菜摘、ごめん、怒るなよ。」

「おじさんも出来るだけ永く菜摘といたいが、もし仮に菜摘が一人になった時が心配なんだ…」

「それに、菜摘の学費を全て払えばおそらくおじさんの貯蓄も無くなるから、おじさんもバイトを始めるつもりだ。」

菜摘は遠くを見て何か考えていた。

「菜摘、この旅行の最終日迄に考えればいいよ。その間は楽しもう。」

菜摘は頷くと少し笑顔になった。



「じゃ、そろそろ出発しよう。」

俺が立ち上がると菜摘はテーブルを片付け、弁当の容器を籠に収めた。

カートに乗り込み、草原を走り出す。

菜摘がそっと俺に寄りかかり、俺は左手を菜摘の肩に回した。

やはり旅行から帰って話すべきだったか……

俺は少し後悔した……

やがて草原を抜けると再び林道に入った。

細い道を左右にカーブしながらカートを進めていたら、「天然露天風呂」と書かれた木札が左の脇道を示していた。

「天然露天風呂か~ 菜摘、行って見ようか?」

「おじさん、行こう!」

俺は脇道にカートを向けて走り出した。

脇道は緩やかに下りながら、途中幾つかのカーブを曲がる。

暫くして目的地に到着した。

周囲が木々に囲まれ、余り広くない空間にひょうたんの様な型をした露天風呂があった。

正に秘境の露天風呂の雰囲気がある。

脱衣場も男女の区別もない……

「何か凄いなぁ…これは秘湯だ…」

「おじさん、これ混浴?」

「だろう? 脱衣場も無いし…」

風呂に手を浸けると結構いい湯加減だった。

色は乳白色で底は見えない。

菜摘はスマホで周囲を撮影していた。

入ってみるか!

「菜摘、タオルあったかな?」

「一枚だけなら…」

「菜摘、入ろう!」

「ええ、こんな所で…人が来たら恥ずかしいよ…」

「大丈夫だよ…人は来ないよ…」

「おじさんは大丈夫かもしれないけど、私は大丈夫じゃない。」

「菜摘、せっかくの体験だ。これも記念になるよ。」

「そうだけど…」

俺はカジュアルシャツを脱ぎ、ズボンとパンツも脱いで全裸になった。

そして滑らないように慎重に歩き、湯船に浸かった。

「菜摘! 気持ちいいよ…」

「もう…おじさんたら…」

菜摘はカートにおいたバックからタオルを取りだし、湯船に浸かった俺の側まで来ると、周囲を見回しながら服を脱ぎ始めた。

/181ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ